編集者 Y.N.
2022年入社
Q-Assistは、医学生向けのネット講義動画です。4年生から6年生を主なターゲットとし、学内試験・CBTから実習や医師国家試験まで、医学生の学習の土台となる講義シリーズを展開しています。
Q-Assistははじめ、QBオンライン附帯の無料サービスとしてリリースしたコンテンツでした。病態・生理から丁寧に解説する講義が好評を得て、2019年に有料化。その後も順調に会員数を伸ばし、現在では医学部4~6年生の2人に1人が使用する(*)コンテンツにまで成長しています。(*2023年時点)
「医学生向けネット講義」としては後入りのQ-Assistが、なぜここまでシェアを拡大できたのか。
ひとつには、Q-Assistがリリース当時、比較的新しいスタイルの講義動画であったことが挙げられます。それまでの医学生向けネット講義は、録画した予備校の講義を配信するスタイルが主流でした。1コマ60分~90分前後で、板書は黒板や紙のテキスト。講義としてはスタンダードですが、「講義動画」として最適化されたものではなかったように思います。
対するQ-Assistは、「動画を視聴するひと」のためのネット講義を、徹底的に作りこみました。テーマごとに講義を細分化し、1コマあたりの講義時間は約15分前後と短めに設定。通学や実習のスキマ時間でも復習しやすいようにしました。
また、電子テキストを採用したことで、デジタルでの勉強スタイルにも適応。問題演習サービスの『QBオンライン』や電子書籍版『病気がみえる』『イヤーノート』などとも連携しているため、インプット→アウトプットはもちろん周辺知識の深堀りまで、電子端末内で一通りの学習を完結できます。
そしてなによりも、「病態・生理から丁寧に解説する」コンセプトに好評をいただけたことが、シェア拡大の大きな要因でした。なぜなら、それまでの講義動画は主に国試対策を目的としたものが多く、臨床医学の基礎から学べるものは少なかったからです。
医学知識ゼロの状態からでも視聴できるQ-Assistは、低学年の学生にも支持を広げていきました。
おかげさまで、4~6年生までの多くの医学生に使っていただけているQ-Assist。
今後は、より低学年の学生を対象とした基礎医学の講義動画や、さらには大学の教員をサポートできるようなコンテンツ作りにも挑戦していきたいと考えています。
Q-Assistを柱に、わかりやすい講義動画をこれまでよりもっと多くのひとに届けることができればうれしいですね。