ライターと編集が、アイディアを出し合いながら原案を考えます。医学のプロであっても素人であっても、「どうやって表現するか」を考えるムズカシサは変わらない。
投げ出さず、がんばって考えラフを描き、何度も見直した先に、新しい可能性が見えてくるのです。
編集とライターで打ち合わせ。
互いにアイディアを出し合います。
これが原案。
この時点ではかなりアナログです。
編集者 A.M.
2020年入社
私は医学部入学前から、ずっと趣味で漫画を描いていました。漫画を描く時には、「どこで、誰が、何をしている」といった情報を、誰が見ても一目で理解できるように描く手法についてよく悩み、学んでいました。
高学年時には病院見学にも行き、医師として臨床に出ることも考えましたが、ぜひ漫画で悪戦苦闘した経験も活かしたいと考え、メディックメディアに入社しました。
入社後、実際に『病気がみえる』の原稿作りを任せていただき、難解で複雑な医学知識を噛み砕いて、親しみやすい画面に再構築する難しさ、そして面白さを毎日感じています。
私は特に視覚化の面で、どんなに難しい内容でも少しでもわかりやすく表現してみせるという気概を持って、原稿作りに取り組んでいます。
できあがった原案を編集から受け取り、IllustratorやPhotoshopといったソフトを使ってイラストを描いたり、写真を加工したりします。
次にInDesignでレイアウト、組版を行います。メディックメディアのイラストレーターは、イラストレーターのワクにおさまらないのです。
イラストレーターの強力な味方、アドビのIllustrator。このソフトで描きまくります。
できたイラストをInDesignでレイアウト。
具体的な誌面ができあがる。
イラストレーター A.T.
2016年入社
理系大学出身なのですが、子供の頃から絵を描くことが好きでした。難しい概念を絵でわかりやすく解説したり、言葉だけではイメージが伝わりづらいものをイラスト化する、そういったことが得意だったので、なにか活かせる場所は無いかと考えていたときに出会ったのがメディックメディアでした。
医師免許を持っている編集者さんのアイデアを具現化したり、それぞれ得意な分野に秀でたイラストレーターさんと関わり合いながら一冊の書籍を作っていくのはとてもやりがいがあります。
『病気がみえる』を読んで、わかりにくかった病気の機序が理解できた!という声を聞くと、もっとわかりやすいイラストや魅力的な表現を目指していこうと励まされます。
原稿を受け取った監修ドクターが原稿をチェックして、間違いを修正します。作業が終わったら、編集、ライター、イラストレーターと打ち合わせ。
ドクターがイラストの修正点や追加や削除をしてほしいテーマを指示します。この段階で原稿は磨かれる。ドクターに楽しんで本づくりに参加していただくと、編集はとてもうれしい!
お忙しい中、時間を割いて熱心に教えていただきました!
ドクターが原稿をチェックし、赤字を入れてくださります。
産婦人科医 竹内 正人
東峯ヒューマナイズドケアセンター代表
NHKの取材を受けたとき、彼らは本当によく勉強してから来るな、と思ったけど、メディックメディアの人にもそういう感じを受けました。それによく考えてつくってある。
一回目に気がつかなくても、二回目に読んで「おー、そこがそうつながるか!」って気がついて感心してしまったり。
だからこっちも上手くのせられちゃってね、がんばったよ(笑)。僕たちがつくった「正常分娩」の章は、本当にポイントをついたいい内容になった。たぶん医学生だけじゃなく、助産師、看護師もかなりの人が買うんじゃないかな。
編集者が、何度も監修ドクターと原稿のやり取りを行い、完成原稿に近づけます。内部で校正すると同時に外部校正者にも原稿を送ります。
同時に営業と販売戦略を練り、紙問屋や印刷会社とスケジュールをつめます。そして入稿、校了、印刷、製本を経て『病気がみえる』が書店に並ぶのです。編集は最後に打ち上げの幹事もこなします!
つ、ついに校了…。あとは印刷屋さんに託します。
みんなでがんばった原稿が製本されて届く。このときがウレシイ!
編集者 Y.K.
2015年入社
編集者は、企画から書店に並ぶまで、あるいは並んだあとも、ずっとその本に関わり続ける仕事。映画でいえばプロデューサーみたいな感じでしょうか。
その過程でライターや監修者、イラストレーター、カメラマン、いろいろな人の力を借りて1冊の本を仕上げていくんです。調べたり、考えたり、書いたり、伝えたり…。いろんな仕事があって忙しいけど、それが面白い。
完成したときの達成感や読者からの感謝の声を聞く喜びは、本当にいいものですよ!