見開いた誌面が視覚的な印象に残るようにアイデアを盛りこみます。
でも、これを実現することはすごく難しい。ドクターにやってもらえばいいのですが、ドクターは患者さんのために1日を全力で働いている。ポイントをついた視覚化、図案化を徹底するなんていう余力はないんです。
つまり、ドクターに原稿を依頼して校正して…、といった常識的な本の作り方をしていたら、僕たちが理想とするものはできない。
じゃあ、自分たち素人が学びながらポイントを明確にし“みえる”ようにつくりこもう、それをドクターにチェックしてもらおうと。医学書でそんなことをするのは非常識なこと。でも常識を覆さなければ “あたらしい医学書”ができないんです。
いろいろもがいているうちに、医学を学ぶこと自体楽しくなってきた。
この場合はどういう方法で視覚化・図案化すればいいか、そういう“情報の調理法”が頭の中にどんどんストックできてきた。ライターと一緒にいい原案をつくれるようになってきた。