
小社では、医学部出身の編集者の採用を積極的に進めています。
それは、編集者やイラストレーターで構成される私たちのチームに医学の専門知識を持つメンバーが加わることで、これまで誰にもできなかった新しい医学書づくりが可能になると考えているからです。
そこで今回、実際に小社で活躍している医学部出身の社員たちが、なぜ医学コンテンツ制作の道を選んだのか、そしてそれぞれの仕事の特徴ややりがいについて、タイプ別にご紹介します。
医学生であれば、医師を目指すのが一般的ですし、社会的にもそれが当然の進路とされています。
しかし、全国に1学年約9,000人いる医学生の中には、別の可能性を考える方、あるいはモノづくりに向いている方が、きっと1人か2人はいらっしゃるはずです。
そうした方々に、ぜひこのページをご覧いただければ幸いです。
それぞれのタイプごとに解説します。
『病気がみえる』などのコンテンツの執筆やイラスト・図の原案作成を行います。臨床医学の成書だけでなく、基礎の成書やガイドライン、場合によって論文を読みつつ編集者とともにアイディアを固め、ライティングしていきます。input能力はもちろん、文章や図のoutput能力も重要になります。文章を書くのが得意な人や、ノート作成・スライド作成にこる人が向いています。
医学生時代は、習得すべき多くの情報について図解してみたり表形式にまとめてみたり、視覚的に情報を整理することで頭の中を整理していました。そのような作業をすることは、結果的に記憶の定着にも役立っていました。私は一度、社会人を経験してから医学科に編入したのですが、それ以前はものづくりを仕事にしていました。製品の設計図をかくことと、階層を整えて情報を整理することは似ている部分があり、基礎となる構造をしっかりと考えることが必要です。自分が学んできたことを融合させて、複雑な専門知識を多くの人に届けることができる今の仕事に、とても魅力を感じています。
制作段階の「病気がみえる」の原案(脂質代謝の概要、MDS治療薬)
医学部卒業後に専門医を取得し、約8年間勤務しましたが、仕事と通院など家庭の事情との両立に悩んでいました。そんな時、学生時代に親しんだ出版社を思い出し、扉をたたきました。入ってみると、目の前の患者さんだけでなく、より広く社会に貢献できる多様なアプローチがあることを知り、自分の視野も大きく広がりました。 「伝えたいだけでは伝わらない。読者に届いてこそ価値がある。」——上司の言葉に強い衝撃を受けました。今もその言葉を胸に制作を行っています。また、臨床経験を活かしつつ、編集者視点でコンテンツ作りを行う医師には希少性があることも新しい発見でした。
医師免許を活かす道はひとつではない——と、少しでも興味をお持ちいただけたら幸いです。
「シンプルは武器。編集とはセレクトすることである。」という編集者の知恵を日々学び、作戦を立てながら形にしていきます。和やかな日常の一コマ。
医学知識を活かして視覚的な表現を作成することに特化したポジションです。3DCG制作ができる人、超リアルな解剖図を描ける人、同人誌などで漫画を描いている人など、医学部出身でありながらビジュアルに関わる才能を持ってしまった…むしろこちらで生きていきたい…、そんな方に向いています。
入社前にはイラストレーターとして活動していました。在学中からデザインや音楽など、モノづくりに関わる仲間が多く、現代美術の作家にも刺激を受けながら、毎日絵を描いてました。大学では、組織学の実習で深夜までスケッチをするような学生でした。医学の勉強自体は好きでしたが、医療現場よりもモノづくりに魅かれ、卒業後はそのまま絵を描く生活を選びました。イラストやデザインの他、様々な職業を経験した後にメディックを受けたのですが、医学とモノづくりの両方に関われるメディックの仕事は、自分に一番合っていると思います。
Y.K.の描いた脳動脈瘤の図。
リアルさを保ちつつも初学者が分かりやすいよう重要なポイントは強調。医学部出身だからこそ描けたイラスト。
原稿を書くというより、教材全体の制作・設計に関わります。例えば模擬試験の場合、全体の設計、専門医への原稿依頼、チェック、バランス調整、データ分析など様々な工程で活躍します。将来的にはe-learningコンテンツの企画開発に関わる可能性もあります。
医学教育と臨床医育成の到達目標に「将来の専門によらず、一般的な診療で頻繁に診る負傷・疾病に適切に対応できる」というのがあります。一方で、大学の所在や実習の時期などによって、医学生の経験値には内容・程度の両方でバラつきが存在するのが現状です。
また、以前は国試と初期研修では必要な知識に乖離があったため、国試対策に特化したコンテンツはある意味忌避される時期もありました。しかし、現在は国試の出題内容が見直され、「初期研修ですぐ必要な知識」が問われるようになっています。
医師国試模試を介し「設問を通して、実習で経験できなかった疾患の症例イメージや診療フローを学ぶきっかけを提供する」という形で医学教育を支えられるのが、この仕事のやりがいです。
現在制作を担当している『医師国試対策模試』の問題冊子・画像集。
医学はもちろん、ITやプログラミング・データ分析・機械学習などに強い関心とスキルを持ち、両方を活かして医学教育のデジタル化やオンラインサービスの開発に携わります。例えば、AIを活用した問診シミュレーターなど、医学×ITの二刀流だからこそ実現でき社会に貢献できる企画の可能性は多々あります。
大学進学時は医学か電子工学かで迷いましたが、最終的に医学部に進みました。それでも個人のウェブページ制作やプログラミングなど、ITへの関心はずっと持ち続けてきました。臨床の道も考えていましたが、「伝える」ことやデジタルを通じた価値提供に惹かれ、INFORMAの記事をきっかけに入社しました。入社後は「QBオンライン」の制作にも関わり、その他いろんな分野でオンラインサービスやアプリ化が進んでおり、医学の知識とITの知識の両方を活用しながらユーザーに役立つモノづくりができて、すごく楽しいです。
A.Y.が制作に関わったWebサービス「QBオンライン」。
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